2018/6/28/ 08:49

「インドのシリコンバレー」で開かれた印日投資家たちの親睦の場

自動運転による無人長距離トラックを開発する「Starsky Robotics」

2018 年7月31日、インド・バンガロールで開催された「Ishin Start up Summit」。印日のスタートアップ投資交流を深めるイベントということもあり、多くの投資家たちが参加した。

※本記事は2018年7月31日に開催されたイベント「IshinStartupSummit@Bengaluru」を現地メディアに取材頂いたものを日本語翻訳したものになります。以下、原文のリンクです。
https://yourstory.com/2018/08/cross-border-investments-can-augur-well-indo-japan-collaboration/

活況を呈するインドのスタートアップと熱視線を送る投資家

 最初のパネルディスカッションで登壇したのは、日本のVCの2社、リクルートストラテジックパートナーズのマヤンク氏と、東京エッジキャピタルのキラン氏だ。 まず、マヤンク氏は、リクルートグループの目的を「売り手と買い手の情報格差を解消すること」と前置きしながら、現状のインド市場について「巨大なビジネスチャンスと成長の余地が多く残されており、重要市場の1つとして大変注目している。事実、我々が投資しているスタートアップは上手くいっているところが多い」と投資先の話を持ち出しながら良好な関係を保っている様子を話した。
 一方、キラン氏は、「コアな技術を持ったスタートアップが増えてきている」と全体的な印象を述べながら、インドスタートアップ市場の急成長の裏に「アメリカ留学組が現地で企業せず、自国での起業を選び始めていることと、インド国内の企業のR&Dセンターで働いていた人間が起業していることが関係している」指摘した。インドのスタートアップ躍進の背景に「インフラが脆弱であるがゆえに、技術革新が生まれた。そして、いまその技術は日本にも影響を与えているほど」と技術の高さについて言及した。
 日本の投資家についての話題になると、キラン氏は「インドのスタートアップからすると、投資までのプロセスは時間がかかる」と述べつつも、中国の投資家を引き合いに出し「中国の投資家は早い投資の意思決定をするかもしれないが、早い成長や投資に対するリターンを求める傾向がある。でも日本の投資家は、投資後も辛抱強く待ってくれる」と日本の投資家を分析。その一方で、マヤンク氏は「いまの話は一般論で、必ずしもすべての日本企業に当てはまらない」と忠告することも忘れなかった。

 次のパネルディスカッションでは、国内でスタートアップを支援する企業の創業者2名が登壇。レッツベンチャー創業者兼CEOのシャンティ氏とインドYOURSTORYの創業者であるシュラダ氏が、それぞれ自社の取り組みについて語った。
 まず、スタートアップと投資家の出会いの場を提供してきたシャンティ氏は「インドはアーリーステージの投資市場として、世界から見ても既に大きな市場に育ってきている」とを述べ、自ら運営するプラットフォームで、「過去5年で60社のスタートアップと投資家を結びつけ、63億円近い資金調達の場を提供してきた」と語った。そして、「ゆくゆくは、当社のプラットフォームをインドに興味ある投資家を世界中から集めるスタートアップのエコシステムになるまで成長させたい」と目標を語った。

 YOUR STORYのシュラダ氏も「海外からみて、インドは複雑で時には危険にみえるかもしれない。でもそれ以上に魅力があり、これからも投資家の数は増え続けるだろう」と予測した。
 YOUR STORYは、2008年に創業され、これまで、企業の強みや専門性と経営者の考えをストーリーとしてまとめ、メディアで発信してきた。「この2年で2億人近いユーザーにみてもらえるようなメディアに育てたい」とシュラダ氏は語る。YOUR STORYは、これまでも、Shell、Microsoft、Facebook、Google、IBM、Ciscoなどといった世界的な企業と、計140社以上の取引実績がある企業だ。

 パネルディスカッションの最後は、国内VCとして名をはせるブルームベンチャーズ創業者兼代表のサンジェイ氏とIDGベンチャーズのキャラン氏が登壇し、インドスタートアップ世界進出の成功事例を話してくれた。

 サジェイ氏は、インドのスタートアップ市場の傾向に、「BtoB、BtoCに限らず、インド発でアメリカ、中国、東南アジア、日本とグローバルに拡大させたい持ちが高まっている」ことに触れ、「我々は、そういうインドスタートアップに投資をしていきたい」と語った。
 特に、サンジェイ氏が投資するローカスとグレイオレンジのサービスは世界的に広がりを見せている。ローカスは、物流自動化プラットフォームを展開し、グレイオレンジは、倉庫業界向けにハードウエアとソフトウエアをつくっている。他にも医療向けスタートアップであるトライコッグも本社をシンガポールに構えるが、インド市場をはじめ、日本、中国にも進出を試みている。

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